柴犬の本気噛みや問題行動に悩んでいる
飼い主のブログです

我が家の柴犬は本気噛みがありますが、「嫌だから噛む」「びっくりして噛む」という以外にも縄張り意識や食べ物による攻撃性が出てしまうことがあります。

いきなり激昂して襲いかかるようにガブリ…

愛犬というよりも野生動物、いや猛獣です。笑

そんな犬の攻撃性ですが、低タンパク質な食事を与えることで減少したという研究結果があります。

32%以上のタンパク質率のフードをあたえられた犬は、低タンパク食（17%-22%）を与えられた犬と比べて攻撃性が高くなったと言う研究結果があります。

（ユージーペットドットコムHPより）

日々のトレーニングや躾はもちろんですが、毎日の食事でも攻撃性に変化が出るならば試してみたいです！

なぜ低タンパク質の食事がいいのか

犬の攻撃行動に深く関与していると言われているのが「セロトニン」という脳内物質です。

セロトニンはあんしん感や幸福感をもたらす幸せホルモンで、怒りやイライラをやわらげたり気持ちをリラックスさせる効果があります。

攻撃性が出やすい犬は、このセロトニンが少ないと言われています。

つまり、セロトニンの分泌を増やせば攻撃性が低下する可能性があるということです。

では、セロトニンを分泌を増やしてあげるにはどうすればいいのか？

それが低タンパク質の食事です。

セロトニンは食べ物から直接摂取できません。

セロトニンの分泌を増やすには「トリプトファン」という必須アミノ酸を食べ物から摂取する必要があります。

このトリプトファンにとって邪魔なのが高タンパクな食事です。

トリプトファンが脳内に入るためには血液脳関門を通る必要がありますが、高タンパクな食事はトリプトファン以外のアミノ酸の量も増やしてしまうので、脳内に入るトリプトファンの量が減ってしまい、結果的にセロトニンをの低下を引き起こします。

海外の研究者の報告で攻撃的なイヌにおいては低タンパク質のフードにトリプトファンを添加して与えるとおとなしくなったというものがあります（DeNapoliら　2000年）

（ハウンドカム通信ウェブサイトより）

セロトニンの分泌に必要なトリプトファンを効果的に取得するためには低タンパク質な食事がいいということです。

我が家の柴犬が薬物療法を試しているときに処方された薬（フルオキセチン）もセロトニンの濃度を高めることで犬の不安やイライラを治めるというものでした。

柴犬が噛むのは薬で治るのか？しつけに薬を使った飼い主の悲劇

低タンパク質のドッグフードについて

恥ずかしながらフードを選ぶときに栄養素を確認したことがなかったので、今回はじめてドッグフードのタンパク質量を確認しました。

犬のドッグフードの平均的なタンパク質量は25％前後と言われています。

我が家の柴犬が現在食べているロイヤルカナン柴犬用のタンパク質は24％以上となっていたので平均的なタンパク質量でした。

低タンパク質のドッグフードってどうやって探すの！？

20％以下が低い部類に入るようなので、おやつを買いに行くついでにペット用品売り場で調査してみました。
（我が家の柴犬はシニアの仲間入りをしたばかりなので、アダルト用、シニア用を中心に）

メーカーや種類によってかなり違いましたが、低いものだと15％で高いものだと37％でした。

肝臓ケアやシニア用だとタンパク質量が少なめのものもありましたが、アダルト用（1～6歳）はほとんどが20％を超えていました。

今回確認した中で低めだったフードはこんな感じです。

ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト 1～6歳 小粒 成犬用 チキン（19％以上）

ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア7歳以上小粒チキン（15.5％以上）

Smileyスマイリー　国産チキンdeli600g（18.4％以上）

アニマルワン 犬の雑穀ごはん(アダルト) チキン1.6キログラム（18％以上）

ベストバランス ふっくら仕立て 柴犬用 7歳が近づく頃から始める低脂肪設計（18％以上）

我が家の柴犬は今年7歳になったので、ヒルズサイエンスダイエットのシニア用（15.5％以上）かベストバランスの柴犬用（18％以上）のどちらかで試してみようと思います！

タンパク質の成分表示について

製品の成分欄には「保証分析値」というのが書いてあります。

これは○％以上という表示になっており、正確なものではなくざっくりしたものなので実際に犬が食べるタンパク質量とは少し異なります。

例えば「ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト 1～6歳 小粒 成犬用 チキン」

製品の成分表示を見ると19％以上となっていますが、正確には21.1％なんだそうです。
（メーカーさんに聞きました）

ホームページを見ると栄養成分のところにタンパク質23.1％と書いてあったので「なんで違うの？」と思って問い合わせてみました。

ホームページのタンパク質は「乾物量分析値」

製品のパッケージのタンパク質は「保証分析値」

なので違いがでるようです。

「乾物量分析値」というのはドッグフードの水分を全て抜いた場合の数値、「保証分析値」は水分も含めた数値だけどざっくりした数値

ということみたいです。

日本ではペットフードは名称、賞味期限、原材料名、原産国名、事業者名及び住所の5項目の表示が義務付けられていますが、ペットフードは食品扱いではないのでかなりゆるめですね。

「国産」と書いてあると良さそうな気がしますが、実は海外製品の方がしっかりとした品質保証の場合もあります。

フード選び、難しいですね。

犬のご飯、どうしてますか?

みなさん毎日どんなフードをあげていますか？
項目に当てはまらない場合は追加できますのでお気軽に追加してください。

アンケートなので製品の種類までは特定できませんが、記事の一番最後にコメント欄もありますので、細かい情報などありましたらコメントいただけると嬉しいです！

最後に、

低タンパク質の食事についてはブログを通してメッセージをいただいたことで初めて知りました。

1歳ごろから皮膚病がひどかったので、食事は「とにかくお肌にいいもの一択」だった私に、改めて麦の健康や心の問題を考えるきっかけをいただきました。

教えてくださった飼い主様、本当にありがとうございました！

※この記事は攻撃性が高い子に低タンパク質の食事をお勧めするものではありません。
参考までに読んでいただけると嬉しいです。