フードアグレッシブの柴犬、食べないでひたすら守る…近づくと怒る攻撃性
様々な問題行動がある我が家の柴犬。
フードアグレッシブももちろんあります…
食べないでひたすら守る。そして近づくとガウガウ怒って攻撃性がでます。
なんならちょっと離れたところにいてもグルルルルルルル(怒)
私はこのフードアグレッシブという行為も言葉もぜんぜん知りませんでした。
そのため、コロンと転がっている歯みがきガムを何にも気にせず拾ってしまい、麦にガブリ、で、流血…
だって、転がってたじゃん!(涙)
ということがありました…
最終手的に、食べ物を前にすると攻撃性が増すとか食べ物を守るとか、犬にはそういった性質があると理解できたのは麦と出会って1年ほど経ってからです。
動物なので当たり前のことかもしれませんが、それまで飼っていた子たちがあまりにも穏やかだったので…
理解するのにずいぶん時間がかかりました。
目次
フードアグレッシブとは
フード=食べ物
アグレッシブ=攻撃的
文字通り、食べ物を目の前にすると攻撃的になるということです。
取られまいとガウガウ怒りながら守る。
これは柴犬にはよくあるんだそうです。
気質ですかね…
さすが、野性味あふれる柴犬。
オオカミが起源というだけのことはありますね。
もちろん全くない子もいますし、攻撃的になるといってもその度合いは様々です。
ちょっと怒るだけの子…
襲い掛かってくる子…
噛みついてくる子…
うちは…後者かな( ;∀;)
こういった気質を気にして、小さなころから食べているときに手を出してトレーニングをしている飼い主さんもいらっしゃいます。
今まで飼っていた子がこのような行為がなかったので、本当に無頓着だったのですが、子犬のころから気を付けていれば…と悔やみます。
犬が食べ物を目の前にすると喜んだり興奮したりはしますが、攻撃的になるという姿を見たことがなかったので、
「なんで取ろうとしてるわけでもないのに怒るの!?」
と、なかなかフードアグレッシブという行為が理解ができませんでした。
しかし、食べ物を目の前に攻撃性が増すという子は結構多いんですね。
病院の先生には「動物ですからね」と笑顔で言われてしまいました( *´艸`)
犬のご飯は手であげる!?
本気噛みを相談していたトレーナーさんにはご飯のあげ方について指摘されたことがあります。
小さな頃からご飯の時間になると大興奮!
お皿に入れてあげるとものすごい勢いでバク食い(*_*;
あまりにも落ち着きがないので、ゆっくり食べられるようにケージに入れて食べさせていました。
しかし、これが大きな間違い!
(もしかしたらフードアグレッシブを強化してしまったのかもしれません…)
食べ物を食べているときに近くに人がいるのに慣れていないので、だんだん怒るようになってきたんです…
これだけが理由ではないと思いますが。
トレーナーさんからは、ごはんは飼い主の手でゆっくりコミュニケーションをとってあげましょうと言われてしまいました。
お皿に入れてあげるのではなく、飼い主の手からあげることで、この人から食べ物をもらっているということを分からせたり、取り上げられないということを分からせたりという効果があるそうです。
食べ物を手から上げるというのは何人ものトレーナーさんに言われました。
アドバイスに多少の違いはありましたが理由は同じ。
小さなころから食べているときに手を出されていれば慣れますからね。
気難しい子が多い柴犬ですが、一緒に暮らしていて思うのは頭がいいなということ。
小さなころから色んなことに慣らしてあげれば、きっと理解してくれると思います。
①手に乗せてコミュニケーションをとりながら少しづつあげる
手をお皿代わりにしてごはんをあげる方法です。
片手に少しづつドッグフードを乗せて自分の手から犬に食べさせます。
そのついでにおすわりや伏せなどの指示をだしてしてコミュニケーションをとるのもいいそうです。
一気にあげず、少しづつ時間をかけてコミュニケーションをとりながらあげると良いそうです。
②お皿に少しづつ入れて飼い主が持ったままあげる
ご飯をあげるのにお皿は使いますが、一気に一食分は入れません。
少し入れて手でお皿を持ったまま犬に差し出してあげます。
そして、食べている途中でいったん引く。
で、お座りや伏せなどをさせて落ち着かせたらもう一度お皿を差し出してあげる。
これの繰り返しです。
お皿を差し出したり引いたり、飼い主の主導で行うことでこの人から食べ物を分け与えてもらっているということを理解させるそうです。
分け与えてるんだから守らなくてもいいもんね( *´艸`)
今、相談しているトレーナーさんに言われたのが②の方法なので、我が家では②でご飯をあげるようにしています。
最初はドッグフードが入った状態で器を引かれるのでずいぶん怒っていました…
尋常じゃないくらいの怒りっぷり!
初めての時は異常な怒り方に恐怖を感じすぐにトレーナーさんに電話をかけて相談しました。
トレーナーさん:「慣れてないんだから当たり前でしょ!!」
食べ物系は本当に危ないので…麦がご飯を食べさせるときはリードでつないでいます。
それを知っているトレーナーさんは
「リードでつないでれば来れないんだから堂々としてなさい!」
胸を張って、動じず、この子のリーダーになりなさいという考え方のトレーナーさん。
ちょっとしたことでひるむと怒られます(笑)
ガウガウとものすごい剣幕で怒りながらご飯を食べさせる毎日。
正直、最初の頃はあまりにも怒るので怖くてただただストレスでした…
それでも続けていると徐々に怒りは小さくなり、今では途中でお皿を引っ込められても一切怒りません。
慣れこそ最強です!
これでフードアグレッシブが無くなるわけではありませんが…
ご飯を食べているときに近づくと怒るということはなくなりました。
結局、なんでも慣れさせてあげることでずいぶん改善するもんですね。
しつけは根気。
実感しました。
独特!?我が家の柴犬のフードアグレッシブ
普段の食事(普通のドッグフード)でフードアグレッシブはありません。
麦が食べ物を守ったり攻撃的になったりするのには一定のルールがあります。
一口で食べられない大きなもの
初めて食べるものや食べ慣れていないもの
他の犬に比べて順応性がないんでしょうか…笑
とにかく慣れていないものが苦手です。
これは食べ物に限らずおもちゃでもありました。
今はさすがに大丈夫ですが、2歳くらいまでは、ボールやデンタル系のおもちゃを買って初めて渡した後はしばらくアグレッシブ( ;∀;)
近づくだけでものすごい剣幕で怒っていました。
おもちゃでも怒るの!?守るの!?
びっくりですね…
どんだけデリケートなの…
しかし、これはしょっちゅう新しいおもちゃをあげていたらおさまりました。
やっぱり慣れなのかな。
固い歯みがきガムで攻撃性マックス
ある日家族に言われました。
「この子、ガムをあげると噛みついてくるみたい」
そんなはずないでしょ(笑)
たまたま取られると思って怒っただけじゃないか。
最初はそんな風に思っていました。
ところが、ガムをあげて離れた場所にいても走ってきて噛みついてくるんです…
なんで!?
どうやら、一口でささっと食べられないガムを守っているようで…
これもフードアグレッシブと言うんでしょうか。
今は理解ができるのですが、この当時、まったく経験がなかったので食べ物をあげることで攻撃性がでるなんて思いもしませんでした。
そのため、何度も何度もガムをあげては噛まれて…
ようやく、ガム…ダメだね…。
となったんです。
それからしばらくは、歯みがきガムの類はいっさいあげていませんでした。
無知ほど怖いものはありませんね。
犬も人間も性格はそれぞれです。
慣れさせることでフードアグレッシブを(ちょっとだけ)改善!
乳歯が生え変わってあげるようになった歯みがきガム。
ガムを食べるとフードアグレッシブが発動して攻撃的になるので、ずーっとあげていませんでした。
しかし、歯垢を取ってくれるとかきれいな歯になるとか魅力的なことが書いてある「歯みがきガム」。
飼い主的には興味をそそられます。
ペット用品コーナーに行くたびに手に取っては戻すの繰り返し…
本気噛みがある麦には歯みがきをしてあげることができないので。
ある日、ちょっと柔らかめなものを小さくちぎってあげてみようかなと思い、久しぶりに歯みがきガムを買ってみました。
それはもう入念に柔らかさをチェックして。
小型犬でも食べられるというソフトタイプのガム。
小さく小さく切って少しづつあげてみると全く怒らない。
むしろ喜んで食べる、そしてガムが欲しいがためにめちゃくちゃ言うことを聞く!
なんだ!平気だね!
ということで1本「はい」っと渡してみると…
全然食べず近づくと怒る!
完全なフードアグレッシブ発動です(涙)
また小さく切ってあげてみると普通に食べる…
これを数日間にわたって少しづつ大きくしていき、完全に食べ慣れたところで1本あげてみると普通に食べるようになりました。
やっぱり慣れか…
また違うガムを買ってきて試したところ、同じでした。
小さく一口サイズに切ってあげれば問題なく食べる。
一口で食べられないサイズであげると怒りながら守る。
クゥンクゥンととまどうようなしぐさを見せる時もありました。
おいしそうなガム。
早く食べたいのに、一口で食べられずどうしたらいいのかとまどっているように見えます。
そういえば、体調が悪くてご飯が食べられなかったときも同じようなことがありました。
食べたいんだけど食べられない。
我が家の柴犬はそんな時にもフードアグレッシブがあるみたいです。
麦と一緒に暮らすなかで徐々にわかってくる性格や性質。
しつけではどうにもならないこともたくさんあるけど、ちょっとづつ慣らしてあげればできるようになることがあるんだとわかってきました。
多くの犬が大丈夫、みんなが当たり前のようにやっていることだからといって麦もできるわけじゃないんですね。
こういった気難しい子や問題行動がみられる子には理解と根気が必要だと心底思いました。
柴犬の生態アンケート!性格や飼い方について教えてください
柴犬のしつけに悩んだら読んで欲しい
どんな咬み犬でもしあわせになれる 愛と涙の“ワル犬”再生物語
「噛まれるのは痛いけど怖くない」
ポチパパこと北村紋義さんの本です。
うちの子大したことないのかも…と思えました。犬と向き合う勇気をもらえた一冊です。
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