柴犬図鑑について
2016年6月。
柴犬の麦を家族に迎えました。
好奇心旺盛でやんちゃで食いしん坊な男の子。
とにかくかわいくてかわいくて…
麦が我が家に来たことで、すっかり柴犬のとりこになってしまいました( *´艸`)
しかし、生後7か月を過ぎたころから麦の問題行動がエスカレート…
そう、簡単に言うと、しつけに失敗したんだと思います…(涙)
何事もなく麦と暮らしていたらブログを書こうなんて思いもしなかったと思います。
しかし、麦の問題行動に直面し、私は毎日毎日ひたすら検索し続けました。
同じような子がいないか。
麦はどこかおかしいんじゃないか。
改善方法はないのかetc…
やっぱりいるんです。
同じように困っている方たちが。
そして、それを公開している人ってごくわずかなんじゃないかと思います。
なかなか人には言いにくいんですよね。
「犬を見れば飼い主が分かる」なんて言われたりするので…
でも、同じように接しても犬の性格が違えば同じようには育ちません!!
ということで、少しでも情報共有になればなという気持ちと、ちょっと気難しい麦の成長記録もかねてこのブログをはじめました。
目次
主従関係が崩れてしまった我が家は、麦の独壇場
我が家の柴犬は、気に入らないと怒る。噛む。
普段はどちらかというとおっとりしているのですが、怒ると手が付けられません( ゚Д゚)
それがどんどんエスカレートしていき、それはそれはひどいもの…
麦のしつけの一番の悩みは本気噛みです…
私は3匹の犬と一緒に暮らしたことがありましたが、こんなことは初めてです。
もう自分たちではどうしたらいいのか…
途方に暮れていました…
そして何人ものトレーナーさんや獣医さんに相談ました。
すると、みんなが口をそろえて言うんです。
「柴犬は飼うのが難しい」
「柴犬はしつけが難しい」
「柴犬は噛む子が多い」
「柴犬はこのような相談が多い」
柴犬にそんなイメージってありますか…?
私の中の柴犬のイメージはどちらかというと、”おっとりした犬種”
飼い主に従順で愛嬌があってなどと紹介されているイメージです。
雑誌やテレビで取り上げられるのは犬のいいところばかり!
問題行動と言ってもすぐに改善されるレベルが多いです。
しかし、これから犬を飼う人に本当に伝えるべきことは、犬を飼う事の大変さではないでしょうか。
もちろん、おだやかで人懐っこくてという子もたくさんいます。
しかし、実際にトレーナーさんや獣医さんなどの犬にかかわるお仕事をしている方が言うんだから、間違いないですよね”(-“”-)”
柴犬は一歩間違えるととってもしつけが難しい犬種なんだと思います。
一歩間違えてしまったんですよね…我が家は…(汗)
麦の本気噛みに直面しだしたのが生後7か月くらいですが、ちょうど去勢手術を受けた頃だったので、去勢が原因なんだろうか?
などと、ずいぶん悩みました。
触ると怒る、ひざから降ろそうとすると怒る、寝ている横を通ると怒る、首輪を着けようとすると怒る。
ごはんの時も近づくと怒り出すことがありました…
先週までは大丈夫だったことがいきなりダメになる。
なにがなんだか…
どうしたらいいのかわかりません。
今まで飼っていた子も特別なトレーニングはしていませんでしたが、何の問題もなく一緒に暮らしてきたんです。
だから麦も同じように接していました。
人間にも色んな人がいるように、犬にも色んなタイプの子がいるんですね( 一一)
トレーナーさんや獣医さんへの相談
麦の本気噛みがエスカレートしていく中で、どんどん不安を覚えた私は、やっと、やっと、専門家への相談を考えるようになりました。
今考えるとちょっと遅いくらいですね…
この時、麦の本気噛みであたふたしだしてから3ヶ月ほど経っていました(”_”)
どこかが悪いんじゃないかと思い、かかりつけの獣医さんに相談。
先代犬がお世話になっていた獣医さんに相談。
獣医さんに紹介してもらった問題行動専門の先生に相談。
ネットで探したトレーナーさんに相談。
さらにネットで探して自宅に来てもらえるトレーナーさんに相談。
獣医さんがやっているしつけ教室で相談。
レントゲンを撮ったり血液検査をしたり、薬物療法を試したり。
数カ月にわたって、ずいぶん色んな方に相談しました。
相談してる最中にもエスカレートしていく問題行動。
解決方法も希望も見えずに毎日ご飯がのどを通らない…
私たち家族の体重はどんどんどんどん軽くなる…
そんな毎日でした(-_-;)
「他のご家庭に譲渡することも考えてみてはいかがですか?」
その日は、前日に麦がひどく家族を噛んでしまい、朝一で相談していたトレーナーさんに電話をしました。
前日にあった出来事を説明しているときに言われた言葉です。
「他のご家庭に譲渡することも考えてみてはいかがですか?」
この頃の麦の噛み方はかなりエスカレートしてしまい…
噛まれた後は、もう傷ができる程度ではありませんでした。
テレビやネットで犬の殺傷事故のニュースを見るたびに感じたことのない不安や恐怖がこみ上げてきます。
今まではそんなニュース、どこか他人事でまったくリアリティがなかったのに…
いつか取り返しがつかないことになるんじゃないか…
そんなことを考える日が増えていました。
譲渡。
トレーナーさんが言うには、もう麦の頭に私たちを噛むということがインプットされてしまっていて、それは犬にとっての学習。
改善するのは難しいそうです。
家じゃダメなの…?
家にに来たのがいけなかったの…?
考えれば考えるほど涙が出ます。
そして、他の誰かと楽しそうにしている麦が頭に浮かびます…
ここじゃないどこかなら楽しく暮らせるんだろうか…
そんな散歩の帰り道。
麦が当たり前のように家の方に向かって歩くんです。
いつものように角を曲がり、いつものように大きな道路を渡る。
ああ、この子は自分の家に帰ろうとしてる…
1年間暮らしてきた麦の家。
私は、そんな麦の姿を見て、この子を絶対に手放してはいけないと思いました。
麦はもう私達の家族。
あれから数カ月
私は素敵な獣医さんと麦に合ったトレーナーさんに出会い、麦との生活に希望を持つことができるようになりました。
ただただ深刻になる私に「大丈夫、動物なんだから」と明るく言ってくれた先生。
そして紹介してもらったトレーナーさんには
「今日から、今からやるの!この子を飼うつもりならできないはない!」
「あなたがやるの!」
「他力本願じゃだめ!」
などなど、弱気になっていた私の気持ちを、ずいぶん前向きにしてくれました。
トレーナーさんにお願いするというのは、犬をしつけてもらうのではなく、飼い主がしつけ方を教えてもらうという事なんですね。
柴犬は飼育放棄が多いんです
トレーナーさん曰く、柴犬は相談件数ナンバーワンで飼育放棄が多いんだそうです。
最近は海外でも人気ですが、やはり海を渡っても同じ…
海外の保護シェルターでも、飼育放棄された多くの柴犬が収容されているみたいです。
「柴犬図鑑」ではトレーナーさんから聞いた情報や、自分が体験したことを情報発信することで、少しでも困っている方の参考になれればと思います。
また、私自身も麦に出会うまで知らなかった犬を飼う事の難しさ(もちろん可愛さも!)をお伝えできればと思います。
ただ、私は専門家ではないので、ここに書いてあることはあくまでも我が家の場合です。
麦に合わなかったことでも他の子のしつけには効果があるかもしれませんし、麦には効果的だったことも他の子にはまったくということもあると思います。
これは、あくまでも我が家の柴犬図鑑です。
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