犬のしつけにおやつって使いますか?
犬のしつけにおやつって使いますか?
今まで相談してきたトレーナーさんは使う方もいたし使わない方もいました。
我が家の柴犬は基本的にはおやつありきになってしまってます。
あんまり良くないですね…
自分が好きなおやつほどよく言うことを聞くというあからさまなタイプです(笑)
トレーナーさんには「食べることが好きな子はしつけがしやすいんですよ」と言われましたが、本気噛みなどの問題行動の改善にはあまり関係ないように思います。
怒ってる時はおやつにも目がいかないというか…
指示を聞かせるトレーニングならおやつの力で色んなことを覚えますが、しつけに関してはおやつの力だけでは難しいですね。
今まで相談したトレーナーさんも考え方はそれぞれでした。
目次
犬はおやつをもらうために損得勘定で動いてる!?
初めて本気噛みの相談をしたトレーナーさんには「犬は損得勘定で動いてます」と言われました。
この時は「いや、そんなことないでしょ」なんて思いましたが、うちの子、完全に損得勘定タイプでした(笑)
おやつもらうために色々やります。
おやつのためだけに動いてます…
トレーナーさんはとにかく何かやるたびにおやつをあげていました。
「お座り」できたね、「お利口さ〜ん、はい」(おやつ)
「おいで」ちゃんと来たね、「はい、お利口さ〜ん」(おやつ)
麦は投げゼニのようにもらえるおやつに大興奮。
喜んで言うことを聞いて絶対服従してました!
基本のトレーニングで本気噛みがなくなるわけではないんですが、「待て」で静止ができたり「ハウス」でクレートに入ったりと指示が聞けるようになったことで暮らしやすくなりました。
しつけにおやつを使わず犬の心を掴んだトレーナーさん
次に相談したトレーナーさんは「しつけにおやつは使いません」と言いました。
麦は基本的には外面がいいので初対面の人には感じがいいタイプです。
しかし、このトレーナーさんには不信感いっぱいで吠えまくってました。
なんなら怒りすぎて飼い主に転嫁噛みする始末。
イタイ…
黒づくめの服に大きな体に低い声…何者か分からずにいきなり現れたら怖いか…
家に来てもらっていたので自分のテリトリーで気が大きくなっていたのもあったかもしれません。
トレーナーさんはなだめることもなく相手にすることもせず、ひたすら無視していました。
この人、大丈夫かな…
初回は不安でいっぱいでした。
そして2回目。
より一層吠えまくりました。
相性悪いのでは…?
不安はありましたが、この日は散歩トレーニングだったので家に上がることなくとりあえず散歩に行きました。
びっくりなのが散歩から帰ったら麦がトレーナーさんに吠えなくなったことです。
一緒に散歩をすると犬との関係性が作れるそうです。
散歩に行って公園で一緒にまったり過ごすのもいいんだとか。
そして散歩から帰ってくると、しつけにおやつを使わないと言うトレーナーさんがおやつをチラリ。
しかも手作り!
え、お、おやつ…?(使わないって言ったじゃん!笑)
しつけにはおやつを使わないけど、おやつをあげないと言うわけではないようです。
トレーナーさんはどれだけ吠えられてもご機嫌取りやご褒美におやつは使いませんでした。
そして、散歩で関係性を築いてから愛情たっぷりの手作りおやつをあげたんです。
これには麦も大喜び!
それまでは淡々と話をしているだけだったトレーナーさんがお座りをした麦に「よーし!そうそう!」とテンション高めに褒めていました。
今までとは別人のような声。
優しいだけではだめ。
厳しいだけでもだめ。
しつけにはメリハリが大事ですね。
ただおやつをあげるのではなく、うまく使って犬の気持ちを掴むことを教えてもらいました。
こうしてトレーナーさんは麦のハートと胃袋をガッチリ掴みました。
次からは麦をフリー状態にしておいてもトレーナーさんには友好的に近づいてました。
顔が全然違う!
あんなに警戒してたのにびっくりです。
しつけの基本はごはんと散歩、おやつはそれから!
犬のしつけの8割は食事と散歩。
ごはんは一口づつ器であげる(一口給餌法(ひとくちきゅうじほう)と言うそうです)、散歩はリーダーウォークで。
おやつを使ったトレーニングの前に上下関係をしっかり作ることを教えてくれたトレーナーさんもいました。
というか教えてもらったのはこの2つだけ、おやつを使ってのトレーニングはやりませんでした。
ただ、ご飯のあげ方を教わるときにいっぱいドッグフードをもらったので麦は上機嫌でしたが…
このトレーナーさんに相談して、麦と飼い主の意識が大きく変わりました。
「あなたがこの子のリーダーになりなさい」
おやつを使って色々教えるのもいいけどその前に上下関係を作らなければ意味がないそうです。
一口給餌法(ひとくちきゅうじほう)とは
一口給餌法(ひとくちきゅうじほう)とは器に一口づつドッグフードを入れて器を手で持ってあげます。
食べたら器を下げる、そしてまた一口分を入れて食べたら器を下げるを繰り返します。
麦は危険なのでリードで繋ぐか足元にガードを置いてあげています。
最初は激怒して気が狂ったように怒ってたので、飼い主ドン引き…。
怖すぎてトレーナーさんに電話でアドバイスを求めました。
トレーナーさん:「初めてなんだから当たり前でしょ(怒)堂々とやりなさい!」
お、怒られました…
言われた通りしばらく続けると、少しづつ受け入れるようになり怒らなくなりました。
麦の場合は1週間くらいでだいぶ変わりました。
そして1ヶ月経つ頃にはこの一口給餌法が当たり前になりました。
慣れってすごいですね。
食後はちょっと危険な時がありますが、今のところごはんをあげる時だけはフードアグレッシブがでません。
器も飼い主が持ってあげているので置いてあってもあまり執着がないみたいです。
(それでも気が抜けないのが噛み犬なんですが…)
一口給餌法は噛み犬のしつけには有名なやり方でトレーナーさんに教わる前にも一度試したことがあります。
その時は器を引いて激怒した麦にガブリと噛まれてやめました(涙)
今はネットに色々情報がでている時代ですが、うまくいかない時はプロにしっかり教えてもらうことも解決方法なのかもしれません。
リーダーウォークとは
リーダーウォークとは犬がリードを引っ張らずに飼い主の横について歩くことです。
前に出たり横に外れたりしたらリードでグッと引き寄せてしっかり横につかせます。
リードは常に緩ませた状態になるのでリラックスして散歩ができます。
犬が行き先を決めて飼い主をグングン引っ張るのは自分のほうがリーダーだと思っているそうです。
興奮すると前に出て引っ張ってしまうこともありますが…
普段は横についてちょこちょこ歩くのがとっても可愛いです。
そして、リーダーウォークで散歩をするようになってからイヤイヤをすることが減りました。
興奮していた犬とのすれ違いもほとんどなくなったので飼い主の散歩中のストレスも減りました。
ごはんと散歩は毎日のことなんですが、徹底するのは意外と難しいです…
ということで、我が家の柴犬は「待て」や「おいで」など、指示を聞かせることにはおやつを使ってトレーニング。
毎日の散歩とごはんでの上下関係はおやつを使わないしつけとしてやっています。
(ごはんも食べ物だからおやつみたいなものですが…)