噛む犬と暮らすためにやめた10の事
やめたというよりはやめざるを得なかったというのが正しいのですが…
本気噛みの柴犬と暮らすために私がやめた10の事です。
目次
リードを外してフリーで暮らすこと
本音を言えばフリーにして暮らしたい!
しかし、どーーーっしても動きに反応してガウーッと来てしまうことがあります。
そして食べ物に関しては見せるだけで攻撃性が出てしまうことがあり、とても危険です。
毎回ではありませんが、ガウってしまうことがある以上、油断は禁物です。
ということで、フリーにするのはやめました。
今はリードで繋いだり、リビングを区切ってフリーにしています。
先代犬たちとは完全フリーで暮らしていたので、「繋ぐのはかわいそう」と抵抗があったのですが、相談していたトレーナーさんに「ビクビクするぐらいならリードで繋いで堂々としてなさい」と言われました。
そこからは自分たちに合った暮らしを試行錯誤した結果、繋ぐとフリーを組み合わせる今の生活スタイルになりました。
麦は完全フリーにしても結局いつもの自分の場所に戻って行きます。
どっちでもいいのかな…
繋がれていても気にしない、首輪を外してもらったらラッキーくらいな感じでしょうか。
ハーネスを付けること
首輪でグッと引っ張ると苦しそう…ということで購入したハーネス。
裸族派の麦は毎回嫌がって大変でした。
散歩に行く時以外も付けて慣れさせてみては?と言うトレーナーさんもいましたが、ほとんどのトレーナーさんはハーネスよりも首輪の方がしつけにはいいとおっしゃいました。
飼い主がリードをコントロールしてこちらの意思を伝えるには首輪の方が伝わりやすいそうです。
「かわいそう?犬は首が一番丈夫なんだから!」と言われハーネスを付けることはやめました。
ドッグランに行くこと
やめると言っても1回しか連れて行ったことはないのですが(笑)
犬が苦手な麦は怖くて逃げ回り、最終的にはふちの方で座り込んで震えていました。
何度か連れて行けば慣れるかなと思っていた矢先、本気噛みがエスカレートして連れて行く機会を失いました。
それでもやっぱり連れて行きたい!広いところで思いっきり走らせてあげたい!とトレーナーさんに相談したところ
「麦くんはそれ望んでますか?」と言われました。
あ…望んで…ないか…笑
全然楽しそうじゃなかったし…
「みんなでワイワイが嫌な子もいるからね」と言われドッグランは諦めました。
今はロングリードをつけて広い公園でゆったーり過ごしています。
他のワンちゃんたちとも柴距離とってちょっと見つめ合うくらいがちょうどいいみたいです。
穏やかでゆったりお散歩してる子とは一緒に歩けるのでそれで十分です。
人に触ってもらうこと
麦はパピーの頃から犬よりも人が好きでした。
7ヶ月ごろまでは散歩で出会う方にもよく触ってもらっていたのですが、本気噛みが本格化してからは「この子噛むので」と必ず断るようにしています。
本当は触ってもらいたいなと思うんですが、そこはグッと我慢。
麦も何となく残念そう…(怒るくせに!笑)
でも、柴距離とって「可愛いね~」と言ってもらえればそれで十分です。
噛みますと伝えても気にせずよってきたり手を出そうとしてくる方も結構いますが…
犬好きの母のお友達は会うたびに触りたくて手が出てしまいますが「人間が罪をつくっちゃだめだね」と引っ込めてくれます。
噛む犬はこちらがどんなに気をつけていても、手を出されたり寄ってこられたりしたら危険は回避できません。
周りの理解と協力があるととてもありがたいです。
家でシャンプーすること
パピーの頃は自分でも洗っていましたが、噛むようになってからは怖すぎて洗えません!
「トリマーさんを噛んだら大変」と自分でシャンプーしていたこともありましたが、トレーナーさんに相談したところ「口輪するからだいじょうぶでしょ?うちに連れておいで」と言われプロにお任せすることにしました。
慣れてからは近所のトリミングや病院のトリミングなど色々連れて行っていますが、今のところ断られたことはありません。
トリマーさんは「柴ちゃんはシャンプー苦手な子が多いので大丈夫ですよ〜」と言ってくださいます。
まあまあガウっているようですが…
プロはさすが!軽くあしらわれてるみたいです(笑)
ちなみに先代犬のチワワは飼い主を噛むことはありませんでしたが、トリミングはガウりすぎて凶暴料をとられたことがあります。
そしてやんわり断られました…
普段がどうかではなく、トリマーさんが扱えるかどうかということですね。
他力本願でしつけをすること
トレーナーさんに相談してるんだから大丈夫
プロなんだからきっとなんとかしてくれる
最初はトレーナーさん頼みで自分でなんとかするという覚悟は一切ありませんでした。
噛む犬を全く受け入れられず、他力本願で色んなトレーナーさんに相談し続けていました。
そんな私に「あなたがこの子のリーダーになりなさい」と一喝してくれたトレーナーさんに出会い、自分でなんとかするというマインドに変わりました。
プロの力は借りるけど、自分でというのを心がけてます。
必要以上に構いすぎること
犬は触られると嬉しいもの。
その考えを捨てました(笑)
柴犬はベタベタされるのが嫌いなんです。気質なんです。
とは言っても麦は怒りながらも触ってくれとばかりに寄ってきます。
嫌なのか、触って欲しいのか、謎行動です。
なので、そこそこにほどほどに。
麦がもうちょっと触ってほしいなと思ってそうなところでやめてます。
腹八分目が一番!
とりあえず怒るくせに寄ってくるのやめてー。
怒ること、嫌がることをやめること
「怒ったらやめましょう」「嫌がることはやめましょう」
1歳前に相談していたトレーナーさんは「とにかく平穏に、怒ることはやめましょう避けましょう」という考え方でした。
麦は怒れば飼い主が引くということを学習し、あれもこれもできなくなってどんどんコミュニケーションが取れなくなっていきました。
最終的には高いケージで麦を囲ってご飯をあげるだけの毎日。
かろうじて散歩に連れ出せるという感じでした。
柵越しに麦を見るだけ…犬というよりは観賞魚のようでした。
ぜんぜんコミュニケーションがとれていませんでした。
そんな関係を変えてくれたのは「怒りを沈められるようになりなさい」と教えてくれたトレーナーさんとの出会いです。
怒ることをやめるのではなく、怒らない方法や怒りを沈められる対応ができれば良い。
この考え方でずいぶん暮らしやすくなりました。
麦が怒っても怯まず引かず指示を出すようにしています。
雨に濡れた体を拭くこと
トイレは完全な外派の麦。
雨でも台風でも用を足すために散歩に行かなければいけません。
もちろんカッパは着ないのでびしょ濡れです。
しかし体をわしゃわしゃ拭くと怒り狂うことが…
濡れている体をなんんとか拭かなければと躍起になっていましたが、やめました!
今はほぼ触らずバスタオルでさっと表面の水気を吸収し、ドライヤーの低温モードで遠隔乾燥しています。
簡単に適当に、それでいいです。
柴犬は自然乾燥派の子が多いみたいです。
SNSで「うちは拭きませんよー、自然乾燥」とコメントをいただいて「拭かなくてもいっか」と気持ちが楽になりました。
柴犬のダブルコートは雨がしみ込みにくい構造になっているから大丈夫!
改善に執着すること
絶対に噛まないように改善しなければ一緒に暮らせない。
とにかく色んなトレーナーさんに相談して色んな方法を試して、それでもどうしても改善できなかった我が家の柴犬。
外面がいい麦は「この子なら大丈夫そうだね」なんて言われることが多かったのですが、数回通うとトレーナーさんの態度が変わっていくのが分かりました。
「犬だからね、ある程度は仕方ない」
「一度噛むようになった子の改善は難しい」
「できるだけ怒らせないようにしましょう」
そう言われるたびに落ち込みました…
まだ自分の頑張りが足りないんじゃないか、もっと他にも相談するべきなんじゃないかと思うこともありますが、一人で悩んで悩んで、疲れてしまいました。
改善だけに執着せず、麦と飼い主の落とし所を探しています。
私のまん前に寝転がり、動いたら怒る…
これは嫌がらせですか?笑
毎日少しづつの改善目指してます
色々やめたことはありますが、しつけをやめたわけではありません。
毎日少しづつ、我慢する力を育成しています!
短気ですぐ調子にのる麦。
フリーにするとリビングを我が物顔で闊歩、些細なことで本気噛みスイッチが入ってしまいます。
縄張り意識かな…
毎日「待て」の指示でできるだけ我慢させるようにしています。
急な動きにはガウーっと来てしまうのですが、「待て」をさせていると食べ物を目の前にしても5分でも10分でも待っています(笑)
まあ、これで我慢する力が育っているのかは分かりませんが…
しつけは一生、日々の積み重ねということで。