永遠に分かり合えない同志、父と麦
実家で飼っていた2匹の愛犬が数ヶ月差で亡くなってしまい、ペットロス状態だった両親のもとにやって来たのが麦。
柴犬を飼いたいと言ったのは父でした。
久しぶりのパピーにメロメロになった両親ですが、すっかり麦中心の生活になった頃、本気噛みが本格化して手がつけられなくなってしまいました。
噛まれて噛まれて噛まれて…これ以上は危険すぎると言うことで私も面倒を見るようになって現在に至ります。
いつかは両親と麦だけでやっていけるようになるといいのですが…
目次
犬は飼い主に似る!?
頑固で気難しくオレオレな自己主張が強い麦の性格は父親にそっくりです。
そういえばいきなり怒り出すところも一緒。
絡みたがりだけど一人が好きなところも一緒。
不器用なところも一緒。
そんな2人が歩み寄れるはずもなく…ぱっと見、懐いている感じゼロです。笑
それでも父が散歩に連れ出すときはすんなり出かける麦。
(私は誘い出すの大変…)
そして、父も麦と散歩に行くのが大好きです。
ベタベタしないけど似たもの同士でいい関係ではあるのかな…
そう思いたい。
そんな父と麦、お互いに自己主張し続けるので永遠に分かり合えません。
毎日戦いです…
アンケートです
グダグダ怒っても無駄なのに怒る
「昨日も言っただろ!」
「何回言わせるんだ!」
などと毎日のように怒ってます
(散歩後の足拭きとか…)
団塊の世代で仕事人間だった父、今は退職してのんびり過ごしてますが、麦が言うことを聞かないとまるでパワハラ上司です笑
いや、そんなグダグダ言われても絶対ひびいてないのよ
(柴犬にパワハラは絶対NG)
犬に対しても人間に対しても話が長いです。
麦もまた、長々と抵抗して怒り続けます。
同じことをし合う泥試合!
折れることを知らない
我が家の柴犬、落ち着いてる時に横を通ると「ガウガウガウー」と怒ります。
すると「ダメだろ!」とじーっと麦の方を見る父。
(見るのは圧になるからやめてー)
麦も負けじとじーっと見返します。
絶対に視線を外しません。
犬が視線を外すのは「敵意を持ってないよ」の合図です。
と言うことは、じーっと視線を向け続けるのは逆の意味…
男と男の戦い、終わりがありません。
トレーナーさんから言われたことを一瞬で忘れる
麦の問題行動がひどくなってから、何人ものトレーナーさんや獣医さんに相談しました。
その場では「なるほどな〜」なんて感心してるんですが、一瞬で忘れます笑
「それ、やめたほうがいいよ、トレーナーさんに言われたじゃん」
というと「え?」とはじめて聞いたかのような反応をします…
例えば、「指示は家族で統一して短く的確に」と言う教え。
「おいで」を「こっち来なさい」などとややこしく言い変えます。
(言い方が上司なのよ笑)
トレーニング、1時間6,000円
もったいないな…
犬のしつけは家族で同じ対応をと言いますが、案外これが一番難しいのかもしれません。
アンケートです
ルーティーンにこだわる
この時間に散歩に行って、帰ってきたら足を拭いて、朝ごはんをあげて、
と決まったルーティーンをこなさないと気が済みません。
麦のことはどうしても後回しにできません。
麦至上主義です。
ガウっている時は無理にやらずに少し時間をおいてあげるとすんなりできることが多いのですが…
「ちょっとほっとけば?」などと言おうもんなら「早くご飯あげないとかわいそうだろ!」と怒られます。
めんどくさいタイプ。
麦そっくりです。
一緒に生きていく同志であれ!
頑固で気難しく不器用な父と麦。
お互いに怒っている時は「ふざけんなー」な感じですが、父は麦のことが大好きです。
噛まれて噛まれて手が出せなくなってしまった時は「もう無理かもしれない」と言いましたが、それでも我が家で飼うと決めてからはどんなにひどく噛まれても何があっても麦のことを受け入れてきました。
噛まれた足を引きずってでも散歩に行きます。
麦のことが気になるので旅行に行くのも躊躇するし、ペットホテルに預けるのも2日が限界。
(なので孫が泊まれるのも2日だけ笑)
それ以上は離れられません。
もともと犬好きな人ではないので本当に意外でした。
遊んだりもしないしほとんど触らないんですが(噛まれるので笑)、麦がいないと寂しいようです。
麦もそんな風に思っていてくれるといいのですが(ドライだから思ってないかな…)
柴犬を飼いたいと言った父のおかげでとんでもなく大変な6年でしたが、普段ほとんど運動をしない父にとって、麦の散歩は健康の源です。
歳のわりにはシャキシャキ歩きます笑
飼いたいと言ったあの日が運命の分かれ道。
麦にも父にもいい選択だったと思います!
ベタベタした愛情なんていりません、これからも一緒に生きていく同志であってほしいです。
今までのことを書いた記事です
我家の柴犬麦ってこんな子です。
柴犬は学習能力が高いので噛むことを覚えると厄介です。
一方、我が家の母、学習能力&麦との戦闘能力ゼロです笑
良く噛まれます…
我家一番の暗黒期、薬物療法を行っていたころについて書いた記事です。
薬の反動でえらい目にあいましたが、この時期があったからこそ今があります。
おすすめの本です
噛む犬と暮らすのって大変、大変だけど上には上がいる。
人様の接し方や考え方を知ると「なるほど」と思い麦と向き合うモチベーションになるのですが、プロとして犬と向き合っている方はレベルが違います。
ポチパパさん凄すぎる!
噛む犬と向き合う勇気をもらえる一冊です。