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犬に口輪を付けるのは虐待じゃない!いざという時のために練習を
「犬に口輪を付けるのは虐待だ」
そんなネットの記事を目にしました。
私も麦に出会うまでは、同じような考えを持っていました。
虐待だ!とまでは思っていませんが…
何かをするのに口輪が必要なんて、「飼い主のしつけがなってない」「信頼関係がないから」
そんな風に思っていました。
麦が口輪を使うのは病院とトリミングに行った時です。
普段は家で口輪を付けて何かをすることはありません。
しかし、最近思うんです…
麦は思いもよらないタイミングで怒りだしたり、ちょっとした音で興奮しだして手が付けられない時があります。
パニック状態になっているときは目の色が違って何を言っても聞こえません。
飼い主なら愛犬をコントロールできなければいけないのですが…
災害時、この子と一緒に避難できるんだろうか( ;∀;)
災害時に噛まれて大けがしたらとんでもないことになるし、興奮して誰かを噛んでしまったら取り返しがつきません。
ちょっとかわいそうではありますが、いざという時に口輪をすることは、私にとって麦との生活を守ることでもあります。
犬の口輪とは
口輪というのは一時的に口を開けられないようにするものです。
本来の用途は人や物に噛みつくのを防いだり、拾い食いを防いだりするのが目的。
あくまでも一時的に使うものです。
病院での診察のときの噛みつき防止
シャンプーやトリミングでの噛みつき防止
一時的な無駄吠え防止
散歩中の拾い食い防止や噛みつき防止
etc…
完全に口をふさぐのではなく、少しだけ開けられるようになっているので、ちゃんと呼吸もできますし、痛かったり苦しかったりするものではありません。
犬に口輪を使うのはかわいそう?
口輪を付けている犬を見るとどうしても「かわいそう」とか「怖い」とか、そんな風に感じてしまいます。
私もそうでした。
そんな中、麦の口輪を買うにあたってネットで色々調べていたところ、あるトリマーさんがブログで書いている記事に感動しました。
口輪と言うのは決してかわいそうな物じゃない。
犬に痛い思いをさせるものではないし苦痛を与えたくて使うものじゃない。
噛み癖があったり激しく怒ってしまう犬に口輪をすることで「怒らなくてもいいよ。大丈夫だよ。」そう言い聞かせてあげる効果もあるんだそうです。
犬が噛むというのは最終手段。
口輪をして無抵抗な状態にするのはかわいそうに感じてしまいますが、頭にカーっと血が上って怒っているところを「怒っても無駄か…」とわからせてクールダウンさせてあげることができる。
口輪にはそんな効果もあるんだと書いていました。
確かに、麦は体のお手入れをされるのが嫌いですが、トリミングサロンでは口輪をされて大人しくお手入れされています(*_*;
家では同じようにはいかないと思いますが…
このトリマーさんのブログを読んで思いました。
トリマーさんたちはかわいそうだと思って口輪を付けてないんですよね。
「大丈夫だよ~怒らなくてもいいんだよ~」
と、犬達を安心させるために付けてるんです。
だから、麦も毎回嫌がらずにトリミングに通えるんだと思います。
いや、むしろ喜んで(笑)
口輪を付ける側の人間がかわいそうとか、うるさいから、噛むから、などマイナスな感情で付けていてはいけないんですね。
いざという時に大切な愛犬を守るため!
これからはそういうプラスの感情で麦と口輪を付ける練習をしていきたいと思います。
目次
初めての口輪はワンタッチで装着できるやわらかいワイヤータイプ
よく見かけるスタンダードな口輪です。
ぱっと持つと固いのですが、軟質ポリエチレンを主原料にしているので力を入れるとぐにゃっと潰れます。
ベルトは調節出来て頭の後ろでカチっとワンタッチで付けられるタイプです。
メッシュタイプでまずるをぐるっと囲むものよりも口が少しだけ開けられるのと、通気性がいいからストレスが少ないんじゃないかと思い、買いました。
あと、お値段( *´艸`)
ホームセンターのペット用品コーナーで1,000円弱でした。
ちょっとちゃっちい感じはしますが…
口輪の付け方を教えてもらった獣医さんでも同じようなタイプを使っていたので購入してみました。
口輪に警戒心を持たれたら最後…少しづつ慣らします
服やカッパ、ハーネスなど身にまとうものがとにかく嫌いな麦。
小さい頃は着せられましたが、今は嫌がってガウガウ状態になるので着せられません…
口輪も嫌なものと認識したら付けられなくなってしまうし、トリミングでも嫌がるようになったらトリマーさんに迷惑をかけてしまいます。
細心の注意をして練習スタート。
まずは付けずに口だけをかぽっと入れる練習。
楽しくボール遊びをしている間に「はい、かぽして~」と口輪の中におやつを入れてあげるというのを繰り返しました。
これは、獣医さんに教えてもらったやり方です。
いきなり完全に口輪をはめるてしまうと嫌がるので、おやつをあげながら根気よく慣らして慣らして慣らして、そして初めてバンドで頭に装着します。
「口輪を嫌なものとして認識させないようにしましょう」と言われました。
最初の数日は口輪におやつを入れてボール遊びの間にあげていました。
そして、口輪に慣れてきたところでワンタッチで装着できるバンドをカチリ。
麦:「ん?あれ?」
いきなり付けられて戸惑っていましたが、すぐに外したので特に怒ることもなかったし、ガウることもありませんでした。
外してから口輪を見せるとさすがに警戒していましたが…
口輪におやつを入れるとまたすぐに近づいてきます(笑)
食い意地張ってる子で良かった!
あんまり長時間やってストレスになるのも嫌なので。毎日ちょっとづつ練習しました。
あれから数カ月。
一応付けられるようにはなりましたが、やはり見せると警戒して離れていきます( ;∀;)
プイっと顔を背けます…
好きなおやつを見せると交換条件で仕方なく付けさせてはくれますが、まだまだ練習が必要かな。
それでも服やハーネスが嫌いな裸族麦が、怒らずに口輪をはめられるようになったのは大きな一歩です!
口輪ってはずれないの?
はずれました…
このタイプの口輪は、犬が頑張れば外せてしまうみたいです。
嫌がりだすと激しくもがくので…
手でグイグイやって外そうとします。
結構きつめに調節しないといけないんでしょうか。
ネットで同じ口輪のレビューを読んでいると、壊してしまった子もいるみたいです。
2個目の口輪はシリコンタイプのアヒル型、オッポ (OPPO) クァック クローズ
これも麦が行っている病院で使っていて知りました。
「なんてかわいらしい口輪なんだ!」と感動。
かわいいアヒルのくちばし型の口輪、オッポ (OPPO) クァック クローズド。
これは口先が少し隠れている(クローズド)タイプの口輪です。
麦が使っているのはLサイズ。
口先がちょっと違うタイプのものもありましたが、病院で使っていたのがこのタイプなので同じものを買いました。
口先が少し隠れているので、拾い食いも防止できるそうです。
犬の口輪って仰々しいというか…
なんだか見ていて可哀そうになってしまうんですよね。
飼い主としては罪悪感があるというかなんというか。
人の目もあるし、付けるのに抵抗があります。
そんな中で犬にも飼い主にもやさしい口輪ということで作られたのがこちらのかわいい口輪です。
犬にとっては見た目なんて関係ありませんが…
シリコンでできていてやわらかいのであたっても痛くなさそうです(#^^#)
最初に買った口輪より重いのがちょっと気になりますが…
ただ、これも頭の後ろでカチっとワンタッチで付けるものでタイプは同じなので、きつめにしないと外してしまいそうです。
外す癖がつくといけないので、嫌がったときには気をそらしてすぐに外しています。
正面から見ると鼻の部分だけ出ています。
口は拾い食い対策でしっかり隠れてますね。
Mサイズと迷ったけど、Lにしてよかった。
う~ん…でもちょっとズシっと重いし、拾い食いというよりは噛みつき防止が目的だから、オープンタイプでもよかったような気がします。
この口輪はシリコンでできていてやわらかいので、麦が好きそうな素材…
おもちゃと勘違いしてほしがるんじゃないかと心配しましたが、あんまり興味を持ちませんでした”(-“”-)”
最初は何かわかっていないのですぐに付けられました。
可愛くて笑ってしまいますが、犬にしてみれば自由が奪われているので…テンションは一気に下がります…
慣れてくれるといいんだけど。
こちらもおいしいおやつと交換条件で付けさせてはくれますが、やはり嫌がります。
やっぱり、重いし穴が開いているとはいえ全体を覆ってしまうから拘束感が強いのかな。
見た目はこちらの方がマイルドですが、犬にとってストレスが少ないのは最初に買った口輪なのかな。
最終的にはやっぱり麦にとって負担が少ない方を使いたいと思います。
麦の口輪事情
病院で注射や検査をするときと、トリミングのときには付けられています。
病院大好き犬でも注射や検査は例外!
なぜだか病院大好き犬なので、診察時にガウることはめったにありません。
「先生もそのままで大丈夫じゃない?」
とおっしゃるほど。
多分大丈夫なんですが、いきなり噛むと困るので飼い主はドキドキです…
麦はちょっとだけ震えながら私の方に手をクイクイとかけてきますが大人しく診察台に乗っています。
まさに借りてきた猫状態。
震えながらも先生に手を出されたら耳を寝せてよっていくんですが(笑)
ただ、注射のときや検査のときはいきなり噛んでしまうと困るので口輪やエリザベスカラーをしてもらってます。
今通っている獣医さんは先生お手製の革の口輪。
丈夫な革で作られたその口輪はかれこれ10年以上前、先代犬の診察のときにも使っていたような…
一体何匹くらいのワンちゃんたちが使ってきたんでしょうか…ものすごい味がでてます(笑)
よく考えたら汚いけど、先生は「僕が作ったの!」と誇らしげな感じで憎めない( *´艸`)
「まあ、いっか。」
他の病院では先生によって口輪だったりエリザベスカラーだったり、看護師さんにがっちりロックされていたり、色々でした。
月1回、大好きなトリミングで
本気噛みがある麦。
トリミングに行った際には必ず伝えるようにしています。
そして、ちょっとでもガウるようならすぐに口輪を付けてくださいとお願いしています。
麦はシャンプーなどの体のお手入れは嫌いなんですが、なぜだか喜んでトリミングサロンに行きます…
トリマーさんが好きなんでしょうか(#^^#)
ご機嫌でいくので、トリマーさんに「この子、噛みますので」という話をしてもなかなか伝わりにくくて…
「大丈夫ですよ~」
なんて軽く返されると心配で仕方ないです”(-“”-)”
これは、トリマーさんを信頼していないわけではなく、私自身がそうだったんですが、犬の本気噛みって経験があるのとないので全く伝わり方が違うと思うんです。
特に、麦は10か0かでいきなり怒り出すので…
シャンプーから何事もなく元気に帰って来るとほっと一安心です。
犬に口輪を付けるということについて
できれば付けたくないというのが本音ですが…
いざという時のために。
そう思ってはじめた口輪トレーニング。
やはり、もがいて嫌がっている姿を見るとすぐに外してあげたくなります。
結局数十秒…
長くて1分くらいのトレーニング…
意味があるのかと疑問ですが、私にとっては自分で付けられるというのがポイントです。
怒らず、嫌がらず口輪をはめることができる。
(逃げる時もありますが( 一一))
先代犬たちには当たり前のようにできていた多くのことに苦戦してきた麦のしつけ。
色んなことに少しづつ少しづつ慣らしていきたいと思います。
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