しつけに苦戦!相変わらずの本気噛み柴犬麦、3歳になりました
麦が我が家にやってきて2年半が経ちました。
気付けばもう3歳です。
2歳の1年も、相変わらず本気噛みに悩まされる日々を送っており…もちろん3歳になっても変わらずです…
一時期は一緒に暮らすのが難しいんじゃないかというくらいピリピリした状況にもなっていたので、今、こうして一緒に過ごせているだけで幸せに感じています。
これ以上ひどくなることなんてないだろう、そんな飼い主の思いに反して麦は容赦なく噛みついてきます。
しつけっていったい何なんだろう…と葛藤する日々です。
普段は、なんてお利口さんなの!と褒めてあげたくなるくらいよく言うことを聞くんですが…
何かのきっかけでスイッチが入るとどうにもこうにも…
一瞬で豹変してガブリと噛みついてきます。
で、流血…
最近はさすがに飼い主側も接し方を学習してきたので、噛まれることはめったにありませんがそれでも油断は禁物。
日常生活の中には不測の事態が起こります。
この1年は何度も噛まれるということはありませんでしたが、その分、気を抜いてしまい、噛まれた時のレベルはウルトラCでした( ;∀;)
目次
本気噛みはしつけだけの問題じゃない!?
「この子はしつけのレベルではない」
これは、麦が1歳3か月の頃トレーナーさんに言われた言葉です。
それまでも色々なトレーナーさんに相談し、試行錯誤していたしつけ。
一度噛むことを覚えた犬のしつけは難しいということは理解できるようになっていましたが、それでも、いつかこんな風に噛むことがなくなるとどこかで信じていました。
しつけでどうにもならない…
そんな…
とにかくショックでした。
でも、その半面「あぁ、自分たちのせいだけじゃないんだ」とどこかほっとする気持ちもありました。
”犬を見れば飼い主が分かる”なんて言葉を耳にしちゃあ後ろめたさで押しつぶされそうでした。
噛まれても噛まれても最初の1年半くらいはなかなか麦のことを理解することができませんでした。
「しつけだけではどうにもならない」
そう言われてはじめて麦のことを受け入れる覚悟ができたような気がします。
柴犬の問題行動は自閉症の症状とよく似ているとブログに書いていた獣医さんがいたのですが、この意見、なんとなく理解できます。
飼い主には分からない麦のこだわりやきっかけがあり、それを無理矢理何とかしようとするとかたくなに拒否、ひどいときはパニック状態で怒ります。
麦の場合は、そのパニック状態が噛みつく原因になっています。
2歳の1年は、そういった麦の行動を理解してあげるというよりは受け入れてあげることができた1年でした。
まだまだ未知数ではありますが…
7ヶ月を境に本格化した本気噛み
実は、麦はもともと私の両親が飼いはじめた子です。
なので、麦にとって私の存在はただのサブキャラでした(笑)
当時、19歳と15歳の先代犬達が立て続けになくなってしまいペットロス真っ最中にやってきた小さな麦。
それはもう「麦ちゃん、麦ちゃん」と可愛がられて育ちました。
そして私もしょっちゅう会いに行っては癒される時間を過ごしていました。
しかし、自己主張が激しくなると言われている7か月を境に本格化した本気噛み。
実家に帰るたびに「また噛まれちゃった」と聞くようになったんです。
しょっちゅう帰っていたので頻度としては毎週流血騒ぎと言うところでしょうか。
最初はホントに…?
いや、まさか…
犬に噛まれたことがなかった私はこんなにもかわいい子が噛むかな…?と半信半疑でした。
麦は犬よりも人が大好きで初対面の人にも喜んで寄って行くような子だったので、人を噛むなんて信じられません。
しかし、それからしばらくして自分が噛まれて初めて事の重大さを理解しました。
瞬時に豹変し、目の色を変えてガブリと噛みついてくるんです。
噛みついてくるときはなんだか心ここにあらず。
目もすわっていていつもと表情が違って見えます。
噛まれるタイミングについては本当に様々で…
べったりくっついてきてお腹を見せてごろり。
そんなことされたら可愛くてなでますよね?
「麦ちゃ~ん」
とおなかを触っていると、最初こそ気持ちよさそうに目を閉じているのですが、しばらくするとふっと目つきが変わり一瞬でガブリ。
そんなことが何度もありました。
じゃあなんで寄ってくるのよ…(*_*;
他にも、横を通っただけで飛び起きてガブリ。
おやつをあげると食べ終わった瞬間走ってきてガブリ。
今まで自分が飼ってきた犬たちには考えられないことでした。
しかも、怒るそぶりを見せず一瞬で噛みついてくることもあります。
まさに10か0かで中間がありません。
「犬のしつけなんて楽勝」と思っていた私には初めての経験で何をどうしていいのか分からないまま時間が過ぎました。
噛むという最終行為を覚えてしまった犬は本当に危険です。
自分達でもずいぶん試行錯誤してきましたが、やはり、専門家であるトレーナーさんや獣医さんの助言やアドバイスがなければどうなっていたか分かりません。
麦との関係の転機、6月のあの日
最初は噛まれても「どうしよう、なんでだろう」と悩む日々を送っていましたが、しばらくしてトレーナーさんや問題行動専門の獣医さんに相談するようになりました。
しかし一向に改善の兆しはありませんでした。
むしろ、噛み方はどんどんひどくなっていくばかり。
そして、すがるような気持ちで薬物療法を行っている先生のもとを訪ねました。
最初こそ薬の影響で穏やかになった麦でしたが、薬に順応してくると以前にも増して攻撃的に怒ることが増えました。
http://shibainuzukan-com.check-xserver.jp/wp/shitsuke/drug-therapy
そうしていろいろと試していたある日、麦がひどく両親を噛んでしまったんです。
「近づくだけで怒るから捕まえることもできない…」
父親から電話をもらい、翌日、朝一で実家に帰りました。
そして、えぐれるほどに噛まれた父親の脚と、犬歯が突き刺ささるほどに噛まれた母親の手を見て足が震えました。
それはもうキズというレベルではなくケガでした。
一晩ぐっすり眠った麦はいつものような可愛い顔で私の方に寄ってきました。
この子が本当に噛んだんだろうか…?信じられないくらいに穏やかな顔をしていました。
いつもの可愛い麦です。
もう自分ではどうしていいのかわからず相談していたトレーナーさんに事情を話し、急遽、カウンセリングの予約を入れました。
飼育放棄や殺処分を減らしたいという思いで活動されているトレーナーさんは、今まで、麦のような気難しい犬とでも一緒に暮らせるよう色んなアドバイスしてくれていました。
しかしこの日、電話で予約を入れた際に「麦君の頭にご両親を噛むということがインプットされているのかもしれませんね」
「他のご家庭に譲渡することも考えた方がいいかもしれません。」
そう言われました。
譲渡…
そんなこと考えたくもない。
考えたくないけど、このまま麦を両親のもとにおいておけば、いつか取り返しがつかないことになるんじゃないかという不安もありました。
どうしたらいいんだろう…
ぼーっと歩いていると、麦が私を引っぱって家の方に歩いていきました。
当時、我が家に来て1年ほどでした。
散歩デビューした日から、毎日毎日両親と散歩に出かけて歩いてきた道です。
当たり前のように家に帰る麦を見て「あぁ、この家は麦にとって変えるべき場所なんだな」と思い、トレーナーさんには譲渡ではなくなんとか飼う方法がないか相談に行こうと決めました。
この時から、サブキャラだった私が本格的に麦のお世話をするようになったんです。
あれからもうすぐ2年が経ちます
父親は、もともと犬好きな人ではありませんでしたが、「柴犬が飼いたいなぁ」と言い出した張本人(笑)
ひどく噛まれて以来、恐怖心は消えないようですが麦に対する愛情は子犬の頃から変わっていません。
散歩拒否をする麦と格闘しながらも一日に何度も散歩に連れ出して面倒を見ています。
噛まれても、気軽に触ることができなくても可愛くて可愛くて仕方ないようです。
母親はあれからさらにひどく噛まれてしまった事がありました。
もう麦のことを触るのは無理かな…
そんな風に思うほどのケガでした…
しかし、ケガが治ってくると
母:「来週から麦ちゃんの散歩に行けそうだよ」
イヤイヤ…(笑)
嘘でしょ…と思うくらいに前向きです。
噛まれても噛まれても両親から麦への愛情が変わることはありませんでした。
本当は愛情だけじゃダメなんですけど…
それでも、もうどうしたらいいのか分からない…そんな状態から、少しづつ麦と一緒に暮らしていくルールを見つけてきました。
柴犬は、その気難しい性格から飼育放棄や殺処分の対象になってしまう子が多いそうですが、飼い主のちょっとした理解や知識で避けられる問題のようにも思います。
むぎちゃん、これからもずーっとお父さんとお母さんのそばにいてあげてね。
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