本気噛み柴犬に悩まされて早4年、5歳になりました!
2021年4月9日で5歳になりました!
本気噛みに悩まされて早4年、なかなか改善はされませんが最近は上手く共存できるようになりました(^^)
麦も少しずつこちらの指示を聞いて我慢することを覚えてくれています。
5歳の1年もお互いに譲り合いと受け入れ合いでうまく生活できることを願います。
親しき仲にも礼儀ありです!
目次
4月と6月は飼い主の感傷月間
麦との暮らしの中で毎年のように過去を遡るのがが4月と6月です。
4月は麦が生まれた月。
6月はトレーナーさんから「譲渡を考えてもいいかもしれません」と言われた月です。
当時1最2ヶ月でした。
もう飼えないかもしれないと思ったあの日、麦と一緒に泣きながら散歩をしたことを毎年思い出します。
とぼとぼ歩いている私を家の方へ家の方へと引っ張って行く麦を見て、絶対手放さないと決めました。
ちゃんと自分の家に帰ろうとしてるのに他の誰かに譲渡するなんてできません。
麦はもともと私の両親が飼い始めた子でした。
麦ちゃん麦ちゃんとそれはそれは可愛がられ(笑)
危険だと気付いた頃には時すでに遅し…
自我がはっきりしてくると言われている生後7ヶ月を境に超攻撃的なわがまま犬に進化を遂げました。
私は一緒に住んでいませんでしたが、麦が我が家に来てからはしょっちゅう実家に帰って可愛がっていました。
それでも麦が豹変するところは見たことがなかったので、両親から「この子、いきなり噛むの」と聞いても「何か嫌なことでもしたんでしょ(笑)」と軽く流していました。
そして自分が噛まれて初めてことの重大さを理解しました。
犬がこんなにも攻撃的になるなんて、当時の私には信じられませんでした。
頭でもおかしいんじゃないかと本気で思ったものです(^^;
相談の末に辿り着いた薬物療法
それからは実家に帰るたびに「また噛まれちゃったよ」と力なく笑う両親の姿を目にしていました。
当時は噛む理由が分からず、どんなに噛まれても先代犬達と同じように接していました。
で、また噛まれる…
もう自分たちだけじゃどうにもならないとトレーナーさんや獣医さんに相談をするようになりました。
問題行動の専門医や噛み犬に強いというトレーナーさんに相談してもなかなか改善することはなく、噛み方はどんどんエスカレートしていきました。
そして辿り着いたのが薬物療法です。
始めたのは麦が1歳になる頃でした。
しばらくは本当に穏やかな生活を送っていました。
毎週帰っても両親が噛まれていることもありませんでした。
噛まれない生活が普通になった頃、だんだん薬の効き目がなくなってきたのか、少しづつ「あれ?」ということが増えました。
そして6月。
「全く手が出せなくて首輪もつけられない、散歩にも連れ出せない」と父から電話がありました。
その日は夜遅かったので次の日の朝イチで実家に帰りました。
「噛まれちゃったよ」という父親の足は血の気が引くほどの傷でした。
いや、もう傷というレベルではない、大怪我です。
「大丈夫、大丈夫、大したことないから」という母の手も犬歯が突き刺さりひどい状態でした。
なんでこんなことに…
母がいつものように散歩に連れ出そうとしたところ、甘えるように寄ってきたので「よしよし〜」と触っていたら一気に豹変。
ものすごい勢いで噛まれたそうです。
そして、クールダウンさせようとリードで繋ぎ、リビングで1匹にしておいたところ、様子を見るために扉を開けた父親に駆け寄ってガブリと噛みつきました。
ずっと首輪をつけているのはかわいそうだからと緩めにつけておいた首輪を噛みちぎ、りフリー状態になっていたんです。
優しさが仇になりました。
私が帰った朝にはすっかりクールダウンしていていつも通りの可愛い麦。
噛まれる覚悟で厚着をして近づいたのが馬鹿らしいくらいでした(´· ·`)
この子が両親に大怪我をさせたなんて信じられない。
とりあえず散歩に連れ出して、歩きながらトレーナーさんに電話をしました。
状況を話すと、
「ご両親を噛むということが麦くんの頭にインプットされているのかも、譲渡を考えてもいいのかもしれません」
そう言われました。
2017年6月、麦が1歳2ヶ月の時です。
薬物療法の意味をしっかり理解せず、薬を飲ませて麦の感情を抑え込んだ飼い主が引き起こした悲劇です。
問題行動の改善に近道なんてありませんでした。
↓薬物療法をした後に書いた記事です。
手放さないという決意は麦の何気ない行動からでした
麦を手放す。
正直に言えば考えたことがなかったわけではありません。
噛まれて噛まれて噛まれて、このままではいつか取り返しのつかないことになるのでは、そんな不安がありました。
他の家族からは「何かあったらどうするんだ」「引き取ってくれるところはないのか」とも言われていました。
攻撃的な麦への恐怖心もどんどん大きくなっていました。
そして両親の心が折れかけているのも感じていました。
どうしたらいいんだろう…
色々と考えて泣きながら歩いていると、麦が当たり前のように家の方へと歩いて行きました。
麦の家、帰る場所です。
自分の家に帰ろうとする麦を見て絶対に手放せないと思いました。
先代犬2匹が立て続けになくなり悲しみに暮れている中、やっぱり犬が好きだからと迎えた麦。
我が家に来てからたった数ヶ月ですがかけがえのない存在です。
私は子供の頃からずっと犬と暮らしてきました。
辛い時も悲しい時も愛犬の存在に助けられて生きてきました。
離れて暮らしていても麦もまた同じ存在です。
それでもどんなに大切に思っていてもまた噛まれる。
トレーナーさんに相談する、また噛まれる、の繰り返しでした。
犬が大好きな母は噛まれても噛まれても麦に手を出しました。
母の手は麦に噛まれた跡で傷だらけでした。
犬歯が深く突き刺さった跡です。
勢いよく噛まれて骨にヒビが入ったこともありました。
これ以上は危ない。
私はこの時初めて父の涙を見ました。
祖父母が亡くなった時も先代犬が亡くなった時も見たことがなかった涙です。
家族が噛まれて怪我をしているのは自分が噛まれるよりも辛いものです。
それでも麦はどしても手放せない。
こうして私が面倒を見ることになりました。
もちろん両親の力も借りてです。
あれからもうすぐ4年が経ちます。
いつかは私の元を卒業して2人と1匹で暮らしていけるといいなとは思っているのですが、そう簡単にはいきません( ̄∀ ̄)
まだまだ麦に甘い両親。
どんなに可愛がってあげてもお世話をしてあげても麦が感謝をして行動を改めるなんてことはないのですが…
今はかなり気をつけて生活しているので滅多に噛まれることはありませんが、それでも「今噛もうとしたよね!?(涙)」ということが何度もあります。
いきなり攻撃的になるのはなかなか改善されません。
噛まれそうになる度に、もっと何かした方がいいのか、預託訓練に出した方がいいのか、などと今も悩みが尽きません。
私にとってのSNSとは
私がインスタやブログに麦のことを書くようになったのは、記録として残しておきたかったのと自分の気持ちの消化、そして絶対に手放さないという決意表明が理由でした。
しかし、今では同じような悩みを持つ飼い主さんとの交流のツールになっています。
もし、今1人で悩んでいる方がいるならインスタで噛み犬の飼い主さんと気楽な気持ちで交流してみるのはおすすめです。
躾や改善とは別に「あるある」のやりとりをするだけでもずいぶん気持ちが楽になります。
(私はなりました(*´ω`*))
見てるだけでも助けられます。
前向きに頑張っている飼い主さんを見るのは励みになるし、トレーナーさんに相談した経験や預託訓練についての発信は参考になります。
やるやらないは別として「へ〜そんな方法もあるのか」と新い発見もあります。
私は初めて麦のことをインスタに書いた時、こんなにも暖かく理解してくれる人がいるのかと嬉しくなりました。
(身近には理解してくれる相手がいなかったので、ほんとに辛かったです。本当は誰かに聞いて欲しかった。)
しつけや改善はプロに、愚痴は同じ悩みを持った仲間に!
5歳になった麦。
まだまだ先は長いですが、最後の最後に「大変な子だったね」と笑って送り出せるよう、しっかりと責任を持って我が家で面倒を見ていきたいと思います。
麦ちゃん、今年もどうかお手柔らかに。